「えぇー!告られたの!?すごーい!!!」

「ちょ、椎名ちゃん!声がでかいよ……!」



学校、しかも教室で椎名ちゃんが大きな声でとんでもない情報を叫んだものだからみんなこっちを見ている。


……幸い理乃はいないからよかったけど。


教室に入った瞬間、昨日はおっていた上着が私じゃないものに気づいていた椎名ちゃんから質問攻めにあった。


理乃に告白されたことを誰にも相談できずにモヤモヤしていた私は椎名ちゃんに1から10まで話してしまったんだ……。


私、ちょろすぎ……。


「あはは、ごめんごめん。でさ、紗羅はなんて答えたの!?」


「えっと、答えを求められなかったといいますか……」