超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



周りは男子も女子も、ほとんどの奴がきづいていたのに。

……そーゆーところも好きだけど。


だから俺はとりあえず紗羅の近くにいられればいいと思っていた。


でも、ほどなくして紗羅が女からの嫌がらせを受けていることを知った。話してくれるのを待っていたけど、紗羅は自分で背負い込んで何も話してくれなかった。


あの日、紗羅が体育館倉庫に閉じ込められた日。紗羅を守れなかった自分に嫌気がさして。



絶対俺が紗羅を守るって、そう決めた。


でもどこまでも鈍感な紗羅はまだきっと俺の気持ちに気づいていない。


そんなとき、紗羅がアイドルがすきと言っていたのを聞いた。単純な俺はその場でアイドルをやることを決意した。