先生の後ろに着いていくとあっという間に児童館で、今までの話を楽しく先生と話す。
でも、女子っていうのはどこまでいってもガールズトークが好きなわけで……。
「ていうかさ、紗羅ちゃんは彼氏とかいないの〜?こんなかわいいし優しいんだから絶対モテるのにぃ」
「あはは、間に合ってますよ」
「えぇ〜?あ、もしかして好きな人がいる!とか?」
「好きな、人、ですか」
友達にもよく聞かれるけど、理乃以外好きな人が出来たことないから分からない。
「どーでしょー?」
曖昧にへらっと笑って誤魔化す。そのタイミングで時計を見ると、もう8時半だった。
先生も私の目線で気づいたのか、寂しそうな顔をして言う。



