超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



「あら〜。やっと来た〜!久しぶり!」


陽気な声がして現れたのは……。


「あっ、櫻坂先生!」


私たちが児童館で最後まで残っていたとき面倒を見てくれた先生。夜遅くだったのにも関わらず、すごく優しかった人。


「お久しぶりです……!」


周りにはもう小学校が見えたから結構早く着いたなぁ。


「あの、先生。この資料ですよね。担当の先生に渡しておいてもらえますか……?」


「ええ、資料は渡しておくけどせっかく来たのにすぐ帰るの?私もーちょっと理乃くんと紗羅ちゃんとお話してたいわ」


う。確かに私も先生と会うのは久しぶりだし話したい、けど……


「ごめんなさい先生。私も話したいんですけど、理乃が今日シゴトでご飯食べてなくて……」