超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。



「は、冗談だよ。じゃあ行こ」


「っあ、ご飯、食べてから行かないの?おなか空いてるよね……?」


「んー、紗羅待たせちゃったし間に合わないかもしれないから、先に行こ」


「う、でも理乃疲れてるだろうし、せめて休んで……」

「いーの。またせたのは俺なんだから」


そう笑って頭に手を優しくおかれると抵抗できない。戸惑いながらも一緒に部屋を出た。


小学校は私の家から近いけど、資料渡したりしてると時間ってあっという間だ。


夏だけど今日の気温はいつもより低いことに少しの嬉しさを覚えながらゆっくり歩き始める。


外では虫がキレイになく声。優しく頬をなでる風にそっと目を細める。

「紗羅、」