何も言えないからとりあえずグッと黙って頷く。


「いーこ」


そう言って頭を撫でてくるものだから、また顔に熱が集まる。


「もう、子供扱いしないでっ……!」


そうほっぺをふくらませて怒っみてもなぜか嬉しそーな理乃。


「はいはい、ごめんごめん」


笑ってそーゆーものだから、防御0の私が不意打ちの笑顔に勝てるわけがない。


ほんと、ずるい……っ。顔の熱さを振り払うように急いで教室へ向かった。