超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。


あ、なるほど。帰れてるか心配してここまで来てくれたのかな。ほんとにいい先輩……!


「っ、ありがとうございました!」

お礼を言うと手をヒラヒラと振って洋介くんは出ていった。さすが生徒会長。生徒の安全を第一に考えてくれてるんだよね。


「紗羅」

隣から聞こえた重低音にビクッとする。


隣にはめちゃくちゃ怖い顔をしてる理乃。なんで……。怒っ、てる……?


「さっきの人、だれ?」

「あ、朝道に迷ってたら助けてくれた先輩。生徒会長だから、きっと助けてくれただけなんだけど、」

「なんで下の名前で呼んでんの?」

「呼んでって、言われたから……」


「へー」


自分から聞いてきたのにキョーミなさそうな返事。