「優しい雨宮さんは、もちろんそんなことできないよね?」
見事に言いくるめられ、私は仕方なく頷くしかなかった。
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「よし、一緒に風呂入ろーか」
「は!?」
突然の衝撃発言に驚いた私は、びっくりした顔で犬飼くんの顔をガン見した。
この人は一体何を考えているの。冗談なのか本気なのか分からない目をして私を見つめてくる。
犬飼くんは私を見て少しワルい子供のような笑みを浮かべ、口を開いた。
「てことで、俺と一緒に洗面所に行こう」
何を言い出すのかと思ったら、瞳をキラキラと輝かせて、そんな意味不明なことを言ってきた。
「……は、え?」
突然の犬飼くんの提案に、塗り薬やら包帯やらを救急箱にしまっていた私の手が止まる。
「……犬飼くん。いい加減、ふざけるのはやめようか」
私はにっこり笑って彼のスネを思いっきり蹴った。



