麻美によると、情報科だけでも300人くらいいるらしい。
この中から嵐を探すのなんて容易いことじゃないのに。
アテもなくやってきて、猪突猛進にもほどがある。
渡り廊下からつながる校舎に一歩足を踏み入れて……止まった。
なに、この異様な空間は。
ゴミ箱から溢れたゴミ。
ペットボトルやパンの袋などが散乱している床。
もうそれだけで治安が悪いことが分かる。
特進科の私が紛れ込んでるのが知れたらどうなるのだろう。
判別出来るのはシャツの色。
白いシャツが見えたらまずい。羽織ったカーディガンの胸元をぎゅっと合わせた。
様子を伺いながら校舎へ足を踏み入れると、思いのほか私に視線が来ることはなかった。



