BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー


「一瞬だったね」

「あ~あ、月イチのお楽しみが終わっちゃったぁ」

「今日もめっちゃっかっこよかった!」

「目の保養だわー」


嵐の感想を口々に言いながら。



だけど私はその場から動けずにいた。


二度目も同じだった。

目も心も惹き付けて離さない何かが彼にはあって。


「妃翠ちゃん……?」

「……」

「おーーい、どしたー?」

「えっ、ああ、ごめんごめん」


また会いたい。


そう思ってしまうのは、どうしてだろう。