探すなってほうが無理。
彼の纏う圧倒的オーラが眩しすぎて、装いは控えめなのに一番目立っている。
私の目は、嵐に釘付けだった。
周りのざわめき目もくれず、ただ前を見て歩いているその動向を見のがすまいと目で追ってしまう。
隣を歩いているのは希璃人で、ずっとしゃべりかけているけれど、嵐は聞いているのか表情ひとつ崩さず。
そんな佇まいが、余計に存在感を放っていた。
そのときだった。
教室に入る前、ふいに視線をこっちに流して。
「……っ」
目が合ったのは気のせいだろうか。
深い碧の冷たい瞳が、確かに私の目を射抜いたのだ。



