嘘……。 殻になった空き容器を見つめて呆然とする。 逆に残したらいけないのかと思っていた。 たしかにしょっぱかったけど、無理して飲んだ。……嘘、美味しかったから。 やっぱりお嬢様なんていいもんじゃない。 ただの世間知らずで、一般の人たちにはバカにされる存在。 だから、あの学校でも私は結局浮いてしまうんだ。 「これ、飲んどけ」 嵐の声がした。 顔を上げると、ミネラルウォーターのペットボトルが目の前に。 「まだ飲んでねえから」 「あ、ありがとう……」