毎日3食必ず用意され、買い食いなんてもってのほか。
カップラーメンのCMを見るたびに、これはどんな味がするのだろうと思っていた。
中学の級友たちは、体に悪いだの庶民の食べるものだと言っていたけれど、私はすごく興味があった。
「食えよ」
どう気が変わったのだろうか。
彼は容器を手に取ると立ち上がり、私の目の前まで歩み寄ってくる。
コト……ッ、と置かれるそれ。
蓋のすき間から漏れるにおいが、さらに食欲を刺激した。
「いいの?」
「もう3分過ぎた。早く食わねえと伸びてまずくなる」
「う、うん。ありがとう……」



