またウィーンと、低い電子音が響く。
食事を与えられたということは、やはり命に係わるようなことは起きなそう。
しかも、彼らはすごく若そうだ。
どこかへ連絡する様子もないし、実行犯が彼らだけなら、そんなに緊迫するような状態ではない……?
左手がつながれている私のためか、丁寧にオムライスの蓋まで外され、あとはスプーンを握るだけ。
目の前には湯気の立つオムライス。
とってもおいしそう。おいしそうなんだけれど。
「……がいい……」
私の口からポツリと漏れた声。
「……あ?」
「それがいい」
私は、正面に座る男の前に置かれたカップラーメンを指さした。
彼がお湯を入れた瞬間からこの空間にはいい匂いが充満していて、私の興味は完全にそっちにあったのだ。



