腕をつかまれたまま3階の教室から1階まで降り、渡り廊下を使って情報科へ入れば。 「ええっ!?」 「なに、どーゆーこと!?」 こちらはこちらで、騒然としていた。 昼間から堂々と白シャツの人間が情報科に足を踏み入れるなんてありえない。 特進科だから許されるなんてことはなく、誰であろうと自分たちのテリトリに踏み込んできた部外者扱いとなるだろう。 それでも許されるのは。 私の腕を掴みながら隣を歩く嵐の存在があってのこと。 「嵐くんの彼女とか!?」 「いやまさか……っ」 「やだやだーー」