「なに目ぇ逸らしてんだよ」
すぐそばから聞こえた声。
ツ──と、冷や汗が背中を伝った。
「俺の目が、見れないのか?」
「……」
このまま逆らっていたら、逆に悪目立ちするだけ。
覚悟を決めて顔を上げると、そこには恐ろしい瞳が君臨していた。
やっぱり真正面から直視するには耐えがたいそれは、今日もただならぬオーラに溢れていて。
一度目があったら最後。やっぱり今日も逸らせない。
この深い碧い瞳には、いま私はどう映ってるんだろう……。
「な、なにか……」
言われたとおりに目を合わせたのになかなか口を開かない嵐に、私のほうから尋ねれば。
「なにか、ね」



