「そういえば、ふたりも遅くまで残ってたよね?」
おまけに、その矛先が私たちに向けられたものだから、心臓が止まりそうになった。
「私は委員会に行ってたの。あのときちょうど終わったんだ」
「そっか。じゃあ……」
大城くんの視線がゆっくり私に移動した。
え? その目はいったい……。
もしかして私、疑われてる?
止まりそうになった心臓は、今度はバクバクと暴れ出す。
この場に一瞬変な空気が流れたとき。
麻美のあははという笑い声でその空気は吹き飛ばされた。
「妃翠ちゃんは絶対にないよー。宝生家のお嬢様が、なんだって情報科なんかに行かなきゃいけないのって話だし!」
すると大城くんも目尻を下げ、
「だよね」
と、賛同。



