嵐が来てくれなかったら無事ではすまなかった。
やっぱり情報科は危険なところだと身をもって感じたから、どうか私に続く子が現れませんようにと祈るしかない。
というか、情報科の校舎へ入っちゃいけないって本当?
向こうからは来るのに、こっちはからは行っちゃだめって。
まあ、普通に考えたら足を踏み入れるのはこっちから願い下げ、というのが本音なのかもしれない。
つくづく私は、慶南のルールを知らないのだと思い知らされる。
「妃翠ちゃんおはよう!」
目の前に現れた麻美の笑顔に、また新たな汗が吹き出す。
この手の話に麻美が飛びつかないわけがなく。
「ねえねえ知ってる? 金曜日、特進の女の子が情報科に潜入したんだって!」



