バカみたいな理由だけど、私なら通用する。
彼らの前で初めてカップラーメンを食べて、感動していた珍しい女だから。
「プッ、お嬢様らしい理由だなー」
ほら、希璃人には通用した。
そのとき、スカートの中でスマホが震えた。
はっとしてスマホを取り出すと、麻美からの着信で。
『委員会終わったんだけど、妃翠ちゃんどこにいるー?』
通話を押した瞬間飛んでくる高い声。
えっ、もう終わったの!?
意外と早い終了に、私は焦る。
麻美のこの声は、おそらく外にまで漏れているだろう。
「い、いまトイレにいるの! すぐ教室に戻るよ」
本当のことなど言えるわけなく、無難な嘘をつけば。
「トイレだってよ」と凌士が苦々しい笑みを浮かべる。



