「……っ」
気づいたら、私の目は天井を映していた。
白塗りの無機質なコンクリ―ト。
背中は、柔らかいなにかに沈み込んでいる。
どうして、こうなった……?
目線を下げれば。
無表情で私を見下ろしている嵐の顔がすぐそこにある。
「えと……あの……」
自分の置かれている状況を確認すれば。
私の体はソファに倒されていた。
嵐の手によって。
どうしてこんなことになっているのか理解に難しく、尋ねようとしたその刹那。
──ブチッ。
ボタン留めのリボンが乱暴に外された。
出したかった声は喉もとに押しやられ、中途半端に開く口。
何を、したの?
そう聞きたいのに声もでないまま、腕を強くつかまれる。



