北校舎は反対側だったらしい。
無言で歩くその少し後ろを、手を引かれながらついて行く。
この一瞬で、嵐という人間の立ち位置が嫌でもわかった。
わかった、けど。
周りを魅了し、周りを震え上がらせる嵐は、いったい何者なんだろう。
繋がれた手がすごく熱い。
手をつなぐなんて、ただの皮膚と皮膚の重なり合いで。
こんなの、小さいころから何度だって繰り返してきたのに。
まるで、ここに心臓が作られたみたいに全神経が集中して、ドクドクと血が巡っていくよう。
手をつなぐという行為が、こんなにも熱を持つものだと、
私は今日、初めて知った。



