────嵐、だった。



「……っ、ら、嵐、さん……!?」


この場が一気に凍り付いて。

男たちの顔がみるみる青くなり、手がゆっくり離される。


……嵐……
ホンモノ……?


会いたかった顔が突然目の前にあらわれて、私は一気に力が抜けてそのばに座り込んでしまった。


「す、すみません……っ!!」


3人はピシッと直立すると、嵐に向かって腰を折るように頭を下げた。

さっきまでの人と同一人物と思えないくらいの変わりよう。