窓の外には、カラフルな頭たちが続々と出ていく北門が見えた。
ということは、きっとその方向が北校舎だろう。
そう確信すれば、もうすぐ嵐に会えると足取りも軽くなったところで──
「えー、ウチにもこんなかわいい子いたんだ」
「やべえ、超清楚じゃね?」
そんな声が、私の行く手を阻んだ。
どこからやって来たのか、私は3人の男子に囲まれていた。
喧嘩の跡だろうか。顔に傷を作った彼らは明らかに柄が悪く、危険を察知する。
「あのっ、私急ぐので」
なんとしても回避しないと。
背中を丸めて通り過ぎようとしたものの、叶わず。
「だめだめ、もっとよく顔見せてよ」
強引に腕をつかまれて、隠していた胸元の白いシャツがあらわになってしまう。
「は? この子白シャツ着てんだけど」
「まじで? どういうこと? まさか特進科?」
顔から血の気が引いていく。



