これはこのまま行けということなのか。
おぼつかない足取りで、色気ムンムンの女子たちの脇を通過する。
「なんなのよこの子ー」
「凌士のなに?」
色んな香水が混ざり合ってむせ返りそうなハーレムを何とか搔い潜って。
最後は駆け足で登った。
「はあっ……」
びっ、くりした……。
3階についたところで、大きく息を整えた。
やっぱり凌士は味方だった。
あとでお礼を言わないと、と安堵したところで。
また次の試練がやって来た。目の前の廊下は二手に分かれていたのだ。
北校舎ってどっちだろう。
中の造りは特進科と違うから、そう言われてもわからないし、ご丁寧に案内板があるわけでもない。



