BLUE ROSE ー今夜、私を攫ってー


恐る恐る背後を振り返ると。


「……っ」


坊主に近い頭は金色。

至る所につけられているシルバー。


周りに女の子を侍らせながら階段に腰かけていたのは──凌士だった。


明るい中で見る凌士は、この間とずいぶん印象が違った。


スポーツで坊主にしているのとは違い、こんなにオシャレに坊主をやりこなすのは至難の業だと思うのに。

坊主でこんなに色気が出せる人、凌士くらいだろう。


完全アウェーの中、見知った顔に出会えて表情が緩んだのもつかの間。


「ここはアンタが来るようなところじゃないよ」


座ったまま私を見上げる凌士に倣うように、周りの女子たちもいぶかしげに私に視線を注ぐ。