大志に出会って、一年が経った。

病気はまだ治っていない。

でも、上り坂を一生懸命駆け上がっている最中だ。

希望の溢れた約束は、沢山溜まっていた。

「一緒にいつかショッピングに行く」とか、「一緒に公園でピクニックをする」とか小さな約束たちは希望に溢れたものばかりで。

「ねぇ大志、元気になったらどの願いから叶える?」

「そりゃ勿論、俺に血をくれる約束だろ」

「告白の返事ってこと?」

「ちげーよ!いや、それも欲しいけど・・・そう言うことじゃ・・・」

「照れてるの?」

私は大志の頬を引っ張った。