二日後、母親がまた病室にお見舞いに来てくれた。

窓際に飾られた花瓶の花を入れ替えている。

私は大きく一回深呼吸をして、ニコッと笑った。


「ねぇお母さん」


「うん?」


「私を産んでんでくれてありがとう。私ね、病気でも絶対に生まれてきてよかったって自信を持って言える。だって、今とっても幸せだもの」


お母さんは暫く固まってまま私の顔を見ていたのに、突然溢れるように涙を流した。

私はお母さんにハンカチを差し出す。


「お母さん、大好きだよ」


笑っていると思っていた私の頬にも涙が流れていた。