もしかしてずっとこの体勢なの……!?




「やっぱり恋愛ものかな~。ここちゃん見たいものある?」


「へっ!? え、えっと……!」


「もしかして聞いてなかった? そんなに俺のこと意識しちゃってる?」


「ひゃっ、だ、だって灯夜さん、近い……!」




耳元で囁くように言われて、かぁっと体温が上がった。

ばくばくしてる心臓の音だって聞こえちゃいそう。




「あははっ、ここちゃんはからかいがいがあるな~」


「か、からかってたんですか!? もうっ、やめてください!」


「からかいじゃなかった方がいいの? 本気でイチャイチャする?」


「それもからかってるんですよね? もう騙されません」


「あらら、ここちゃんが強かになっちゃった。それじゃあ普通に映画見ようか~」