でも、それでも、仲良くしてくれる。
こんなにうれしいことってない。……と思う。
告白なんてしてない。しなくていい。
だって、星は——
もう十分なほどに、笑いかけてくれるから。
……もう、吹っ切れてるよ。
あたしは、ガタンゴトンと揺れる電車の窓から見える景色を、ただ眺めていた。
スマホを持ち直して、タタ、と画面をタップする。
【うん、ありがとう。頑張るね!】
【氷空もでしょ? 一緒にがんばろ!】
と打ったメールを送信。
一瞬、指が止まる。
【星と同じくクラスになれるといいね】
そう打ち込んで、やっぱり送信しないでおこうか、と迷う。
……だけど、
あたしのは送信ボタンをタップした。
【えへへ、ありがとう。がんばります】
と少ししてから送られてきたメール。
大丈夫、大丈夫。
あたしはもう、吹っ切れているはずだ。