「今日もいい天気だぁー……」
うーん、とのびをして空を見上げる。
太陽がギンギラギンギラと照って、真夏じゃないかな、と思えるほどの暑さ。
——ピコン。
……?
リュックの中を漁る。
スマホ…どこだ……。
ここらへんに入れてたと思うんだけど………。
あっ、あった…!
スマホの通知音。
スマホを取り出すと、そこの画面にはラインの通知のおしらせ。
ラインを開くと、氷空という友達からだった。
【きょうからがっこうはじまるんだよね。がんばって】
と、全部ひらがな。
初めてメールくれたときも、全部ひらがなだったなって、ちょっと吹き出す。
漢字入力知らないみたいだから、教えてあげないとって思ったけど、春休みは直に会ってたから忘れてた。
氷空は……あたしの好きな人の、恋人。
そう。あたし、失恋しちゃったんだ。
だけど、氷空のこと、嫌いなんかじゃない。
とってもかわいくて、優しくて、強くて、自慢の親友。
失恋なんて笑えちゃう。
……でも、そうだよね。あたしは、何もできなかったから。
氷空はあたしが、星のこと好きだってわかってると思うけど……。