「あ、あの……」

「……寝起き可愛い」

「へっ!?」


ぎゅーっと抱きつかれてしまった私。


やっぱり千隼くん大きい……!じゃなくて!


ど、どうしよう……だめなのに、ギャップ萌えしちゃったせいできゅんきゅんしちゃって、頭がごちゃごちゃだ……!!


「姉ちゃん……好き……」

「っ……!!」


何かものすごい衝撃を受けたような気がした。

初めてだよね、お姉ちゃん呼びは……それに、好きって……。


私はやっとわかった。本当に、本気なんだって。


私のこと、そんなに好きになってくれただなんて……嬉しい。


食糧だから、かもしれないけど……。


「俺さ、姉ちゃんのこと、吸血鬼じゃなかったとしても好きだと思う。なんかわかんねぇけど、すごい自信あるし」

「そ、そうなの……?」

「うん、多分千秋もそう。こんなこと言うようなヤツじゃないけど、俺、マジで姉貴……いや、桃乃のこと好きなの、ゴハンだからじゃないと思う」

「っ……」