「姉貴はもう俺たちのもんだ。お前の入る隙はない」

「お前たちなんなんだよ、年下のくせに生意気な」

「うるせぇ害虫出てけ」

「はぁ!?害虫はそっちだろ!」


ま、まずい……!これはめちゃくちゃまずいヤツだ……!!


あーくんはとても喧嘩に強いで有名だ。小さい頃から、いじめっ子たちを次々と倒して行ったりした……!!


弟たちがやられるところ、見たくない……!!


「み、みんなお願いだからやめて……!!」


ようやく千秋くんの手から解放されて、みんなを見つめながらそうお願いする。


すると3人とも嬉しそうに少し口角を上げた。


……え?なんでみんなそんな顔してるの?

今全然そんな状況じゃないんですけど……!!


ヒヤヒヤしていると、千隼くんが前に来てあーくんと私を遮った。