「あああ〜!惜しかった!」

「ふふっ、まだまだだね」

「千秋くんうますぎるよ……!」

「え?そうかな、嬉しい」

「うん!」


千秋くん、心なしが表情がさらに明るくなった気がする。

喜んでるのかな?やっぱりなんか可愛いかも……!!


「おい姉貴、まだ俺はやられてない」

「あ、そうだった!頑張って千隼くん!」

「ああ、見てろ」

「はーい!」


千秋くんの扱っているキャラをジーッと見つめる。


私が削ったHPも結構あるし、このまま攻めたらいけそう!


「頑張れ千隼くん!」

「ああ。いける!」


バンッ!と音がして、千隼くんが千秋くんに必殺の一撃を入れる。


「勝ったぞ!」

「勝ったね!やったぁ!」


思わず手のひらを伸ばした。


千隼くんは戸惑いながらも少し恥ずかしそうに、タッチをしてくれたのだった。