「私は今のところは大丈夫!血の蓄えはある方だし!」

「……そうか、それならよかった」


も、もしかして心配してくれてる……?

少し驚きながらも、つい嬉しくて笑みが溢れてしまった。


「じゃあ私は教室行くね」

「俺も行く」

「ふふっ、わかった!」


こうして千隼くんと共に教室へと戻って行った。


親友の優花ちゃんにこの経緯を伝えて、仲のいいクラスメイトの誤解はどうにか解けたのだけれど、


学校内のほぼ全員が私と千秋くん、千隼くんが付き合っていると勘違いしている地獄絵図を感じたことからは、おとなしく現実逃避したいと思う。