ヴァンパイアガールズ

大切なものの少ない情の薄いヴァンパイアだからこそ,恋には盲目になりやすいのかもしれない。



「じゃあまたね,浅海ちゃん。名前はなんとか覚えたわ」



コウモリとなって,服を掴み。

窓から消えていく2人。



「怒涛過ぎて,挨拶もろくに出来なかったんだけど」

「いいんだよそれくらいで」

「でもちはや,籍まで抜かれそうだった」

「そんなのオプションでしかない。いらないと思えば,ここにも籍があろうと家出てるやつはいるだろすこしくらい」



え,そうなの。

そうハルやシュウを見れば,彼らは事も無げに頷いた。



「人間に近い表現をするなら,別に籍抜いたら会うななんてルールはねぇから会えるしな。シュウは浅海の友達だなんだで特に」



そうなんだ。

私なら絶対に嫌なのに,ヴァンパイアはそんなこと鼻くそみたいな問題なのか。



「それよりいいのか? シュウがちらっと言ってたろ。今はあいつらに婚姻の許可取ったとこなんだよ」