ヴァンパイアガールズ

「ちょ,ちょっと……!」



結局何がどうなったの?

と,私はちはやの姿を探す。

あなたの両親でしょ! とシュウやちはやを見れば,シュウはすぐさま顔をそらし,ちはやは私のとなりに来た。

ねぇと子供のように指を指そうと見上げれば。



「あっ!!!! ……浅海,ちゃんと避けて」



美海が反応するのも分かるくらい,普通にキスをされる。

なぜ……と固まったあと,私はちはやを睨みあげた。



「羨ましいから私も! って言ったんじゃない!!!!!」

「そうか? まぁ別にいいだろ」

「良くない!!!」

「……ん"ん"……ちはや」

「あ"?」



父親に躊躇無くあ"と凄んでしまうちはやは,やっぱり上から下までヴァンパイア。

いつのまにか言いくるめられたらしい父親は



「……好きにしなさい。アリサの判断が1番正しい。その代わり今度ちゃんと一族の前でその子に挨拶させるんだ」

「浅海が頷いたらな」



憎まれ口を叩きながらも,ちはやは最大限の譲歩に満足げな顔をする。

重たく息を落としたちはやの父親は,どこか疲れてみえて。

こんなのが息子じゃ大変と,同情しそうにもなる。

けれど話の主軸が私だから,私はちはやの袖を掴んで,黙った。

誰々が1番正しい。

ヴァンパイアの常套句なのか,何度も聞いた気がする。