その声にゆっくりと振り返った私は、思わず目を見張る。
「…あ、あの。あなたも1年生ですよね?さっき、入学式でお見かけして…よければ一緒に教室まで行きませんか??」
可愛い…!
金髪のゆるいウェーブがかった髪は肩まででの長さで切り添えられている。
さらに陶器のように白い肌は、緊張しているためか薔薇色に染まっていた。
オドオドしているのが気になるが、かなりの美少女の登場に私はポカンと口を開く。
…ハーフなのかな?
金髪の綺麗な髪色に私が注目していると。
「…ご、ごめんなさい。急に話しかけたりして…」
ビクッと反応を示した彼女は、消え入りそうな声で謝り始める。
「…?何で謝るの…?あなたの髪が綺麗だからついつい見入っちゃったの。こっちこそジロジロ見てごめんなさい」
何に対して彼女が謝っているのか、察することができなかったがとりあえず、私も物珍しそうに見てしまったことに対して謝罪する。
ジロジロ見られて…気分良くない気持ちはわかるから…。
「…え?」
私が謝ったことが信じられないのか美少女は、大きな瞳をこれでもかというくらい丸くした。



