ヴァンパイアな彼等


ジッと私の目を見つめて、翔月は口を開く。

「俺は、Half Vampire(ハーフヴァンパイア)…半純血なんだよ。母親が人間のな」

「え…」

あまりにも衝撃の事実にゴクリと、息を呑んだ。

烏丸家の跡取りが…半純血…嘘でしょ?

半純血のヴァンパイアは、NVより数は多い。ただ、ヴァンパイア至高の考え方がより強い純血家系ではかなり不当な扱いを受けるはず。NVと同じように…。

だから、芽亜里ちゃんの時も驚いたわけで…。純血のヴァンパイアが人間の母娘を受け入れるなんて普通ならありえないから。

「……」

押し黙る私を見て、翔月は小さく口角を上げた。

「驚いたろ?この事実を知ってるのは、ほんの数人…この学園じゃ凪と怜也くらいだ」

「半純血は、それぞれ一定期間、ヴァンパイアの力が弱くなるって聞いたことがあるけど…もしかして」

「そう。今週から俺の力が弱まる時期で、だから人目を避けてたんだ…。たぶん、吸血衝動がないのもそのおかげかもな」

チラッと私に視線を送り、消毒液をガーゼに含ませながら私に近づいてくる翔月。

そして、ガーゼで優しく頬をポンポンとたたいた。

「…っ」

少し染みて私は、顔をしかめる。