ヴァンパイアな彼等



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「それで何ですか?適当なこと言ってこんな所連れ出して…もうすぐ授業始まるんですけど…」 

嫌そうに顔をしかめた私は、保健室内にあるベッドに座り込み、そう問いかけた。

保健室の先生は、本日出張らしく室内は私と凪の2人だけ。

というか…何で保健室のカギ持ってるんだろう…?

そんな疑問も浮かんだがあえて触れず、私はジッと凪を見つめた。

「え?そりゃもちろん、柚葉ちゃんの血を頂くためだよ?昨日は翔月くん達に邪魔されたからね〜」

クスッと可愛らしく微笑んだ凪は、そう言って私にゆっくりと近づいてくる。

けど…。

「嘘ですね、本当に血を吸う気があるのかないのかくらいわかるもの。それで、本題は何ですか?」

真っ直ぐに視線をそらさず、彼を見ると、凪はつまらなそうに小さくため息をこぼした。

「…ハァ。もう少し昨日みたいに慌ててくれないと〜。ま、今日の所は、確かに柚葉ちゃんの言う通りなんだけど」

「…もしかして芽亜里ちゃんのこと?」

先ほど私の口を塞いだことと言い、何かを彼女に聞かれなくなったのだろうと言うことは予想がつく。