「ヘルマンは、国王の遺言のことを知っているのは王妃と宰相と摂政のみと言ってました。が、先程話した通り王妃には三人の実子がいます。告げていないわけはありません。三人の王子は、というよりかヘルマンも含め、彼ら自身はたいしたことはありません。独り立ち出来ず、かといって優秀な側近がいるわけでもありません。はやい話が、いついつまでも国王である父親の庇護の下、気ままで贅沢な日常を送ることが出来ると勘違いしているわけです」
「エドムンド、だったらおれは邪魔者なわけだな? だれにとっても」
「そうですね」
エドムンドは、クストディオの問いに即座に答えた。しかも、まったく言葉を飾ることなく。そのあまりの素直さに、クストディオも苦笑するしかなかったみたい。
「エドムンド、だったらおれは邪魔者なわけだな? だれにとっても」
「そうですね」
エドムンドは、クストディオの問いに即座に答えた。しかも、まったく言葉を飾ることなく。そのあまりの素直さに、クストディオも苦笑するしかなかったみたい。

