「ねえ、あなたたちの分は? いっしょに食べましょうよ」

 テーブル上には、二人分しか用意されていない。

「カヨの言う通りだ。せっかくの料理だ。みんなで食った方がよりいっそう美味い」

 クストディオがわたしの意を察し、いっしょに勧めてくれた。

 が、兄弟は顔を見合わせるだけである。