「ええ、もちろん。エドとフェリペの為にも、いますぐにでもクズ男を懲らしめてやりたいけれど、いまはまだその時期ではないでしょう? クスト。あなたがバラデス王国の国王になって、国王として彼と対峙した方が面白いわよ。とはいえ、それまでクズ男が皇太子の座にいるとは思えないけれど。彼の命令とやらからすれば、もう時間の問題かもしれないわね。だったら、エドとフェリペに行ってもらう? いっそ殺すとか? だけど、それよりも屈辱を存分に味あわせる方が面白いわよね。ねぇ、エド、フェリペ?」
「カヨ様は怖ろしいですね。ですが、同意します」
「カヨ様、いい考えです」

 エドムンドもフェリペも同意してくれた。フェリペなんて、可愛い顔に可愛い笑みを浮かべて……。

 あいかわらず癒してくれるわ。