エドムンドから地図を渡されていたので、荘厳な造りの建物はすぐにわかった。到着すると、目的の人物はそこにいた。そして、すぐに会ってくれた。
 しばらくその人物と話をし、それから次の訪問先に向った。

 次なる訪問先もまた、わかりやすい地図によってすぐにわかった。

 というか、その豪壮すぎる屋敷は嫌でもわかる。

 その屋敷や庭は、王都内のかぎられた敷地内のわりには広大である。が、木々の向こうに見える屋敷のきらびやかさは尋常ではない。

 門番に取り次いでもらうよう頼んだ。

 しばらく待たされた後、馬車が迎えにきた。馬車が、である。

(門から屋敷まで、いったいどれだけ距離があるというのだ?)

 苦笑を禁じ得ない。