(知らなかったのね)
クレメンテにうまく言いくるめられていたのか、あるいは都合のいいところだけ明かされていたのだ。
アルマンドもヘルマンもショックでただただ呆然としている。
「先に死んだらいいよ。心配はいらない。クストディオは、すぐにでも見つけだして殺すから」
クレメンテの両腕がこちらに伸びてくる。
それがやけにゆっくりで、二匹の蛇が迫ってくるように見える。
足が勝手にうしろへさがって行く。だけど、それも三歩さがったところで止まった。狭い部屋の為、壁に背中があたってしまったからである。
さがった分、クレメンテが追いかけてくる。厳密には、彼の両手が。白くて長細いきれいな指が、いままさにわたしに触れようとしている。
クレメンテにうまく言いくるめられていたのか、あるいは都合のいいところだけ明かされていたのだ。
アルマンドもヘルマンもショックでただただ呆然としている。
「先に死んだらいいよ。心配はいらない。クストディオは、すぐにでも見つけだして殺すから」
クレメンテの両腕がこちらに伸びてくる。
それがやけにゆっくりで、二匹の蛇が迫ってくるように見える。
足が勝手にうしろへさがって行く。だけど、それも三歩さがったところで止まった。狭い部屋の為、壁に背中があたってしまったからである。
さがった分、クレメンテが追いかけてくる。厳密には、彼の両手が。白くて長細いきれいな指が、いままさにわたしに触れようとしている。

