車椅子でわからなかったけれど、思っている以上に背が高い。それから、こうして近くで見るとひ弱どころか筋肉がそこそこついていることがわかる。
「偽りの人生はもうおしまいだ。ぼくが王になる。そして、他国をも支配する。それが夢だ。その為に、ずっと周囲を欺いてきた。体を鍛え、莫大な知識を得た。それなのに、見たこともない男に王位をくれてやるだって? 冗談じゃない。他の王子たち同様、そんな奴はくそくらえだ。おまえもだ、レディ。おまえも邪魔だ」
クレメンテの青白い美貌は、いまや狂気じみた表情に支配されている。
これまでにない程、身の危険を感じる。死という文字が、目の前をチラつく。
「あなたたち、このことは知っていたの? 彼、あなたたちを利用しただけみたいよ」
クレメンテ越しに立ち尽くしているアルマンドとヘルマンに尋ねた。
「偽りの人生はもうおしまいだ。ぼくが王になる。そして、他国をも支配する。それが夢だ。その為に、ずっと周囲を欺いてきた。体を鍛え、莫大な知識を得た。それなのに、見たこともない男に王位をくれてやるだって? 冗談じゃない。他の王子たち同様、そんな奴はくそくらえだ。おまえもだ、レディ。おまえも邪魔だ」
クレメンテの青白い美貌は、いまや狂気じみた表情に支配されている。
これまでにない程、身の危険を感じる。死という文字が、目の前をチラつく。
「あなたたち、このことは知っていたの? 彼、あなたたちを利用しただけみたいよ」
クレメンテ越しに立ち尽くしているアルマンドとヘルマンに尋ねた。

