大街道を馬で進みながら、通り過ぎる村や町の様子を見るともなしに見ている。

 アルファーロ帝国同様、それほど裕福ではなさそう。

 というよりか、たいていの国々と同じね。

 つまり、たいていの人々は日々の生活で精一杯という状態。

 領主に納める税が大変なのである。

 そんなふうに様子をうかがっていると、やっと大きな街が見えてきた。

 王都は、まだ距離があるという。

 その街で休むことになった。