「もっとも、暗殺された国王は、レディならだれでもよかった。だから、どんな側妃でも可愛がっていたよ」
さようですか。
冷めた気持ちになってしまう。
わたしがいま知りたいのは、亡くなった国王のことではない。アルマンドや第三王子クレメンテの父親がだれなのかを知りたい。
「一方で、正妃も男性好きだ。まぁ、夫が大勢の側妃のもとに通ってばかりだったら、寂しくなるのもしかたのないことだが。とにかく、彼女もまた寂しさを紛らわせる為に王宮内にいる男性とすごすことにした。もちろん、秘密裏にだが」
アルマンドは、自分の母親のことなのにまったく見ず知らずの人のことを語っているようにうかがえる。
さようですか。
冷めた気持ちになってしまう。
わたしがいま知りたいのは、亡くなった国王のことではない。アルマンドや第三王子クレメンテの父親がだれなのかを知りたい。
「一方で、正妃も男性好きだ。まぁ、夫が大勢の側妃のもとに通ってばかりだったら、寂しくなるのもしかたのないことだが。とにかく、彼女もまた寂しさを紛らわせる為に王宮内にいる男性とすごすことにした。もちろん、秘密裏にだが」
アルマンドは、自分の母親のことなのにまったく見ず知らずの人のことを語っているようにうかがえる。