というわけで、そのような相手と友好的な関係が築けるわけがない。それは、カヨやおれだけではない。向こうもそう思っている。

 それでもまだ、たがいに大人だからなんとか会話が出来ていた。

 が、宰相が豹変した。

 彼にわざと尋ねた。

「おれに協力するのか? 阻止するのか?」

 そんなふうに。

 すると、彼の態度が一変したわけだ。

 彼は、おれの推測とは違う方法でおれの存在を「ない」ものにしようとしていた。