しかし、いかんせんカヨとおれは素直ではない。想いとは正反対のことを言ったりしたりしてしまう。

 それは、おそらくカヨも同じのはず。そのはず、だよな? たぶん、そのはず。きっとそのはず。そのはずであって欲しい。

 とにかく、つねにおたがい物理的にも精神的にも距離が近ければ、いつしか情がわく。情がわいたらこっちのもの。

 情がわいたらって、彼女の情に訴えるような状況ではあるが、おたがいにわかりあえさえすればどうにかなるはずだ。

 いずれにせよ、部屋は別々だ。いまは、彼女のおれに対する誤解を解き、あらためて信頼を得よう。

 彼女とは別に、エドムンドとフェリペとの関係のこともある。