彼が同意し、おもわず二人して笑ってしまった。

「そうね。ここにはいろいろな書物が埃をかぶっている。気分を落ち着ける為にも読書でもするわ」
「おれもそうしよう。バラデス王国の歴史書や軍事書もあるみたいだから」

 というわけで、唐突すぎるけれど読書を始めた。

 他に集中出来ることといえば、読書しか思い浮かばなかったのである。

 結局、エドムンドとフェリペは暗くなってから戻って来た。

 報告を携えて。